鳥インフル出水のツル感染か1羽が陽性

環境省は21日、国内最大のツルの越冬地として知られる鹿児島県の出水平野に飛来してきたツル1羽が、鳥インフルエンザに健康とはてなとマッサージ感染していた疑いがあることを明らかにした。今のところ、他に感染の疑いがあるツルは見つかっていない。

 同省によると、15日と18日にそれぞれ、毎年、ツルが飛来する出水市の国指定出水・高尾野鳥獣保護区内で、衰弱したツルを、巡回中の出水市の保護監視員が発見。2羽とも収容後に死んだが、鹿児島大での簡易検査の結果、1羽が陽性だった。21日中に2羽とも鳥取大に送り遺伝子検査を行い、感染の有無などを詳細に調べる。

 ツルは野生動物のため原則的に健康とはてなとマッサージ殺処分ができず保護は難しい。環境省は「分析結果を踏まえて適切に対応する」とし、現地からの報告などを待っている状態。

 出水平野と飛来するツルは、国の特別天然記念物にも指定されている。もし、殺処分が必要な事態になれば、文化庁の許可が必要という。

 鹿児島県ツル保護会によると、今月4日の調査でナベヅルやマナヅルなど約1万2千羽を確認し、14年連続で1万羽を超えた。例年秋に健康とはてなとマッサージ第1陣の飛来が確認され、ピークは12月ごろ。年明けの1、2月ごろにシベリア方面に北帰行を始める。